2009年5月12日
デコメール総合サイト『デコデコメール』において、平成21年5月12日(火)より、「小説」作品に「デコメール」を組み合わせた新サービス『デコデコ★小説』の提供を開始します。
というわけで、こちらの新サービス『デコデコ★小説』に小説を提供しています。
といっても、すでに書いてあったものを分載していく感じなので、毎回締め切りに苦しみながら連載って感じではないです。
『デコデコメール』というのは、有料のサービスみたいなんですが、もし、興味のある方は読んでみてくださいませ。
ちなみに、僕はiPhoneしか持っていないので、サイトを見ることもできないんですが......(笑)
投稿者 CHEEBOW : 11:38
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2008年2月17日
森見 登美彦
角川書店 (2006/11/29)
売り上げランキング: 373
おすすめ度の平均:
なんだか懐かしい感じがして…
衒学的でレトロポップ
う〜ん・・・。
言わずと知れたベストセラー。
表紙のイラストが気になっていた一冊。
妻の人が購入したので、彼女よりも先に読了。
文体が独特。ちょっと癖があるけど、読み進むとそれが魅力になる。
描かれているキャラクタも魅力的だし、エピソードも面白い。
アニメ化できそうなお話なんだけど、この文体の魅力ってのはやはり読まねば分からない。
装丁も素敵なので、手元に置いておきたい、宝物のような一冊。
投稿者 CHEEBOW : 11:13
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2007年8月19日
関口 尚
集英社 (2005/07/20)
売り上げランキング: 159743
おすすめ度の平均:
セリフが高校生らしくないけど,まあまあ。
青春
懐かしく、清々しい
小説すばる新人賞受賞の青春小説。
タイトルが結構好みで手に取ってみた。
不思議な雰囲気のある年上の女性と、高校生の淡い恋心を描くという、良くある設定な訳ですが、ここにWEBサイトを組み合わせてみたところが若干新しいのかと思いつつ、でも、これも最近では結構使い尽くされちゃったかな。
新しさは、あまり無いけど、青春小説としての瑞々しさは十分感じられました。
ただ、文体、キャラクタ、物語、すべてにおいて何かが少しづつ足りない感じが不満。
他の作品はどんな感じなんだろう。
投稿者 CHEEBOW : 12:29
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あさの あつこ
角川書店 (2004/06)
売り上げランキング: 1283
おすすめ度の平均:
尾崎豊が読んだら
人間関係
危ない巧にハラハラドキドキ
バッテリーの2巻目。
巧と豪も中学生になりました。
学校というシステムとは相性の悪い子だなーと思いますが、だからこそ、物語が面白いわけで。
でも。現実にこういう子がいたら、大変だろうなぁ。
この物語まだまだ先があるわけで、結構どきどきですよ。
巧の父親と言ってもおかしくない年代の、僕としては。
投稿者 CHEEBOW : 11:56
| [ Novels ]
2007年1月16日
昨年読んだ小説は30冊でした。
少なっ!
小説よりもどちらかというと技術書とか新書とかを読んでいたような気がします。
あ、あくまでも昨年出版された本ではなく、僕が昨年読んだ本です。
[読]犬坊里美の冒険
[読]ビート・キッズ―Beat Kids
[読]ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺
[読]クリスマスの4人
[読]稀覯人の不思議
[読]蒼い瞳とニュアージュ
[読]煙か土か食い物
[読]撓田村事件―iの遠近法的倒錯
[読]びっくり館の殺人
[読]黄色い目の魚
[読]カクレカラクリ
[読]邪魅の雫
[読]“文学少女”と死にたがりの道化
[読]マルドゥック・スクランブル
[読]ニライカナイをさがして
[読]λに歯がない
[読]でりばりぃAge
[読]奇術師の密室
[読]白菊
[読]ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典
[読]ダ・ヴィンチ・コード
[読]コラプシウム
[読]帝都衛星軌道
[読]εに誓って
[読]エデンの命題
[読]トリックスターズ
[読]容疑者Xの献身
[読]キッドナップ・ツアー
[読]オーデュボンの祈り
[読]推理小説
この30冊の中から面白かったものを5冊選んでみました。
第5位
東野 圭吾
文藝春秋
売り上げランキング: 2890
おすすめ度の平均:
献身する“2人”
報われなくても尽くす男の愛
面白くて読んでそんな無いけど、東野作品のベストではないと思う。
「本格か否か」なんて騒動もありましたねぇ。
でも、とっても面白いミステリだったと思います。
第4位
リチャード マシスン Richard Matheson 本間 有
扶桑社
売り上げランキング: 11465
おすすめ度の平均:
あざといほどの・・・
サプライズ、サプライズ
どんでん返しの連続
どんでん返しの連続でくたくたになるほど。
独特のユーモアもあり、とっても面白くて綺麗にまとまったミステリだったと思います。
第3位
田中 啓文
集英社
売り上げランキング: 18373
おすすめ度の平均:
芸人悲喜交々ミステリー。
関西のお笑いが好きな人は読んで!
短編集なのに、長編を読んだような読後感。
キャラクタにも好感が持てますし、ミステリとしてもよく出来ていました。
第2位
冲方 丁
早川書房
売り上げランキング: 3510
おすすめ度の平均:
面白い。
引き込まれる物語
【物語の既視感】
冲方 丁
早川書房
売り上げランキング: 3669
おすすめ度の平均:
物語の核心を突く二巻
カジノが熱い
息詰まるギャンブルシーン
冲方 丁
早川書房
売り上げランキング: 3723
おすすめ度の平均:
秀逸なカジノシーン
反吐を吐くだけあってやっぱりカジノシーンは良い
社会背景が分からない3巻
とにかく圧倒的に面白くて、次を読みたくなる物語だった。
わくわくした。どきどきした。一級のエンタテイメント。
第1位
小川 勝己
新潮社
売り上げランキング: 134755
おすすめ度の平均:
近代ゴシック映画館
横溝正史へのオマージュって言う割には
普通のサスペンス小説かなと思って読んでいたら……。
あらゆることが伏線となって一気に収束するラストが圧巻。
投稿者 CHEEBOW : 11:37
| [ Novels ]
2007年1月 6日
風野 潮
講談社
売り上げランキング: 47446
おすすめ度の平均:
上質の吉本新喜劇!?思いっきり泣いて笑って下さい!
音楽青春小説。
物語もキャラも良かった。
だけど、元が児童文学だからなのか、作者の文体なのかは分からないんだけど、ちょっと饒舌すぎる一人称が鼻についた。構成に関しても、もう少しスマートに出来たんじゃないかなーと思うし。
いわゆる児童文学的な文体でないほうが良かったんじゃないかなぁ。
ただ、そうしてしまうと、この主人公の魅力が半減してしまうような気もするし。
難しいなぁ。
投稿者 CHEEBOW : 11:56
| [ Novels ]
2007年1月 5日
井上 夢人
光文社
売り上げランキング: 157509
おすすめ度の平均:
へぇ
パラドックス。
一読の価値あり
これは、どんな超絶技巧なミステリなんだ!
と思って読み進んだら……
SFでした(笑)。
読んでいる間はずっとミステリだと思っていたので、いったいどんな大トリックで解決するんだろうとわくわくしました。
が、ラストで、SFに!
でも、これが以外に肩すかしな感じはしなかったのです。
変にトリックで解決されるより、意外性がありました。
面白かったです。
変な小説好きな人におすすめ。
ちょっと読者を選ぶかもだけど。
投稿者 CHEEBOW : 10:34
| [ Novels ]
2006年12月30日
先日「ヒビノアワ: 佐々木丸美の館シリーズが復刊!」でも書きましたが、佐々木丸美の全著作が復刊するようです!
長らく入手困難だった佐々木丸美作品が、皆様からの多数のリクエストによりついに復刊いたします。
「佐々木丸美コレクション」として全18作品(うち1作品はコミックの原作)を復刊。
不朽の名作『雪の断章』を皮切りに、2006年12月より刊行開始いたします。
今まで長らく入手困難だった作品が、ついに!
これは、もう、今年最後のビッグプレゼントですよ。
第一弾として、「雪の断章」が刊行されています。
佐々木 丸美 味戸 ケイコ
ブッキング
売り上げランキング: 3724
さっそく購入しましたっ!
あー、もう、素敵すぎます、ブッキング!
投稿者 CHEEBOW : 14:22
| [ Novels ]
2006年10月29日
佐藤 多佳子
新潮社
おすすめ度の平均:
高校生の時の自分でなく、今の自分でも満足できる作品!
心にしみる言葉・たましいの物語
やっぱ、佐藤多佳子はうまいなぁ。
瑞々しくて、軽やかで、しかししっかりした青春小説です。
連作短編的な体裁で、積み重なっていくエピソード。
主人公二人の一人称が切り替わりながら話が進んでいくんだけど、最初は、この饒舌な一人称がどうにも鼻について、いやだったんだけど、そこは佐藤多佳子マジックで、最後まで読み進めてしまうのでした。
特に、主人公の一人、村田みのりのキャラクタ造形が秀逸で、台詞一つとっても、そのキャラ自身の言葉になっていて、素晴らしい。
ラストシーンの、力強さも村田みのりというキャラがあってこそ。
しかし、一つだけどうしても、納得いかないことがあって、それは文庫本の317ページの以下の文。
「そういえば、ずいぶん長いこと、女の子とやってない。」
これが、ひっかかった。どうして、これが必要だったんだろう。
この一文は、そこまでに描かれてきた木島悟というキャラクタとギャップがありすぎる。
女性経験があってもいいとは思うけど、それをこうやって表に出してしまうキャラじゃないと思うんだよな。
ここが、どうしても、ひっかかる。
作者はどういうつもりで書いたんだろう。
文章を自由自在にコントロールできる作者だけに、疑問だった。
投稿者 CHEEBOW : 17:42
| [ Novels ]
2006年10月15日
9月に石垣島と波照間島に旅行に行きました。
その旅行から帰ってきてすぐに読んだのがこの小説でした。
まだ、旅先の記憶が鮮烈に残っていたので、作中の場所が鮮明に浮かんできて面白かったです。
ただ、それは僕が旅行から帰ってきたばかりだからなのかなぁと思いました。
作中の描写はあまりにも淡白で、まだ波照間を知らない人に波照間の魅力を伝えられるほどではないし。
ラノベだからってのは言い訳にならなくて、この小説のテーマとしっかりとした描写は密接に結びついていると僕は思うのです。
そこがしっかりできていればラストの取ってつけたような意外な真相さえもいらなかったかも。
割と最初の段階で、このラストは分かっていたので、なおさら。
ちょっと残念だなぁ。
面白くなる話だと思うのに。
投稿者 CHEEBOW : 14:46
| [ Novels ]
心安らげる場所を見つけてしまう少年少女の話というのは、ずっと僕が書きたかったのもので、その興味もあって読んでみました。
主人公と、「ローニンセイ」の会話は清々しくて良い感じ。
ただ、この作品、描写の強度が弱い感じがして、そのせいで、物語を十分に楽しめなかったような気がする。
描写されていることがそれ以外の発展性が無く、読者側で描写を楽しむことが出来ないような文章。
児童文学だからなのかもしれないけど、他の作家は描写そのものにもっとゆとりがある人も多いので、この作者、もしくはこの作品に独自なものなのかもしれない。
設定はとっても良かったので、そのあたりが残念。
投稿者 CHEEBOW : 14:32
| [ Novels ]
これ小説じゃないよなぁ、と思いつつも「Novels」カテゴリ。
作者本人も言っているけど、あくまで蛇足。本編をすべて読んで余力のある人は読むと良い、みたいな感じ。
辞典とは言いつつ、最初から読んだ方が楽しいかも。
ま、確かに言わぬが花ってこともあるかもしれないけど、いーちゃんの本名は書いてほしかったなぁ。
みんな絶対それを期待して買ってるし。残念。
投稿者 CHEEBOW : 14:13
| [ Novels ]
2006年7月14日
伊藤さんの妻は昨年直木賞を受けた作家の角田光代さん(39)で、夫婦で両賞受賞は史上初。
知らなかった。夫婦だったんだ。
僕、この二人の小説、どちらも好き。
しかし、すごい夫婦だー。
あ、夫婦といえば、我が家も今日結婚記念日です。
えへへ。3回目ー。
投稿者 CHEEBOW : 11:33
| [ MONOLOGUE, Novels ]
2006年3月 8日
小説が好きだと言うと、「好きな作家は誰?」と聞かれたりする。これに答えるのはとっても難しい。
というのも、僕は、あまり作家で読むものを選ばない。
「縦に読む」ってやつだ。
まず、同じ作家の本を2冊続けて読むことはしない(上下分冊とかは例外だけど)。
できれば、ジャンルも変えたりして。
印象に残るのは作家名より、作品名。
でも、これって、少数派なのかなーと時々思う。
「横に読む」人が思いの他多い。気に入った作家の作品をざざざーっと、片っ端から読んでいく。
こういう人は最近は「○○(作家名)を読んでます」、なんて、言ったりなんかする。で、その作家の作品を読み終わると、次に行く、みたいな。
面白いもんだなーと思う。
同じ本好きでも違うタイプの人とは、微妙に話が合わなかったりするしね。
と、ここまで書いてみて、この「縦読み」「横読み」って、どこで知った言葉なのか不安になってきた。
これって、普通に使う言葉なんだろうか?
投稿者 CHEEBOW : 14:50
| [ Novels ]
2005年12月31日
文庫が出たので読んでみた。映画にもなるというし、たまには話題の本てのも読んでみることに。
いわゆるコピーとしての「泣ける」ってのが嫌いなので、そういうべたべたな泣き系の作品だったら嫌だなーと思って読んだんだけど、そんなことは全然ないです!
暖かくて、やさしくて、ちょっと切ない、そういう素敵な小説でした。
そして、本書に出てくる数学に関する話が素晴らしい。数学の素晴らしさって、理系の人は無意識に理解してるんだけど、これを読めば文系の人でも分かってもらえるかも。
理系と文系のブリッジとしてこの本は最適かも。
数って、とっても美しい。
それをこんなに丁寧に書いた小説は初めてでした。
あ、もちろん、小説としての完成度もむちゃくちゃ高いですよ。
投稿者 CHEEBOW : 19:10
| [ Novels ]
前作のとなり町戦争で度肝の抜かれたんだけど、今回も凄かった。
奇妙なシチュエーションを無駄のない研ぎ澄まされた文体で描いていく。
7つの短編、どれも傑作で、無駄がない。
凄い作家だ。
次回作は、過剰な期待をしてしまうかも。
投稿者 CHEEBOW : 19:06
| [ Novels ]
桂 望実
小学館 (2005/09)
売り上げランキング: 772
おすすめ度の平均:
全体的にイマイチ
主人公の作りが弱いところがマル。
娯楽として楽しむ本
妻の人に薦められて読んだ一冊。
でも、読み始めはとにかく主人公んおキャラクタが嫌で嫌で、何度も読むのをやめようと思った。
とにかく、典型的な役人で、その言動がいらだつのですよ!
が! あるところを越えた時から、ぐんと面白くなってきます。そこからは、ノンストップ。
一気に読みきりました。
これ、ドラマとかまんがとかにもなるらしいですね。納得の面白さでした。
投稿者 CHEEBOW : 19:04
| [ Novels ]
2005年12月30日
島本 理生
角川書店 (2005/02/28)
おすすめ度の平均:
成長
今年最高の恋愛小説になる予感!
じっくりと、じんわりと。
痛くて、切ない恋愛小説だ。
主人公の心理がストレートに、ほんとにやめてくれと言いたいくらいにストレートに伝わってきて、痛い。
苦しくて、切なくて、でも、途中で読むことをやめられなかった。
これは、一級品の恋愛小説だ。
「泣ける」ブームの中で、ほんとに泣けるのはこういう一級品の小説なのだ。
投稿者 CHEEBOW : 21:43
| [ Novels ]
2005年12月24日
笹生 陽子
角川書店 (2005/06/25)
売り上げランキング: 11,968
おすすめ度の平均:
うまいけれど
大人が読んで充分楽しめる話
田舎暮らし
帯にある北上次郎の「まったく、うまい。」の言葉に偽りなし。
児童文学かなーと思って読んでみたけど、いやいや、面白いや、これ。
キャラクタも非常に立っているし、物語の展開も丁寧。
上質な青春小説を読みたい人におすすめ。
ページ数もコンパクトだし、通勤時間に読むのも良いのではないかと思いますよ。
投稿者 CHEEBOW : 12:28
| [ Novels ]
2005年12月21日
滝本 竜彦
角川書店 (2005/06/25)
売り上げランキング: 4,551
おすすめ度の平均:
日本初か? 実体験引きこもり小説! でも・・・
なぜか共感
このキャッチフレーズは逸物ですね
評判は聞いていたのだけど、読まずじまいだったもの。
今回文庫になっていたしやっとこ読んで見ました。
あまり計算されていない物語構成と、無駄なギャグもこの世界観では好ましい。
完成度は高いとはいえないけど、十分楽しめました。
漫画的な明るさもあるんだけど、根っこはとっても暗くて、これ結構共感する人も多そう。
他の作品はどんな感じなんだろ?
投稿者 CHEEBOW : 22:34
| [ Novels ]
2005年12月 9日
最近本屋に行くと、やたら「泣ける」「感動」「感涙」なんて文字の躍るポップが飾られていたりするんですよ。
ま、確かにそういうブームなんでしょうよ。需要もあるんでしょうよ。
でもね、正直、ちと飽きた。
確かに、たくさんある本の中から、感動できるものを見つけるってのは大変だから、そういう指針があるのは良いことだと思いますよ。でもさー、「泣き」がウリじゃない本にまでそういうコピーつけてどうするの? と僕は言いたい。
「泣けるミステリー」とか、もう、全然意味が分からない。たぶん、「四日間の奇蹟」あたりが売れたからそういうの増えちゃったんだろうけど、そもそもあれって、ミステリか? で、泣けるか? 僕も読んだけど、ファンタジーだったし、ちーっとも泣けなかった。もちろん、この本を読んで泣いた人もいるんでしょうし、それは、もう、全然オッケーなのですよ。でもね、それは、僕にとって「泣けるミステリー」じゃ全然ないわけですよ。それに、そもそもミステリで泣く必要性が分からない。ミステリの狙いどころはそこじゃないだろうと思うし。
読者の感情を先回りして、定義しちゃうのって、なんか、作家も読者も損をしてると思うんだけど、どうなんだろう。
僕は、「泣ける」と書かれていれば身構えちゃって泣けないし、「驚愕の」とか書かれていると期待しすぎて驚けないタイプなんですよ。そういう余計な惹句はよっぽど自信があるんじゃなきゃつけるべきではないと僕は思うのです。
書評とか、ブログでの感想文とかなら分かりますよ。その人の読後感なんだから。でも、コピーなんて、本のラベルみたいなもんじゃないですか。
とにかく、もう「泣ける」のは十分ですから、ほんとに面白い本を読みたいです。小手先の「泣き」要素で騙されるほど読者も馬鹿じゃないんだから。
……ひさびさにブログで毒を吐いてしまった。
なるべく、ネガティブなことは書かないようにしていたのだけど、あまりにも、どうよ? と思ったので。
不快に思われたらごめんなさいまし。
投稿者 CHEEBOW : 12:36
| [ Novels ]
2005年12月 3日
谷川 流 G・むにょ
メディアワークス (2005/04)
売り上げランキング: 63,087
おすすめ度の平均:
タイトルに偽りあり?
無題
狂狂(くるくる)とまわっています
谷川流の実験作らしい。
でも、うーん。感想の書きづらい作品。なんか、味が薄いような、間延びしたような感じで、読んでる間も、読み終わったあとも、あんまし何かが残らない。
萌え小説としては、アリなのかもしれないけど、谷川流の実験は、失敗だったのかも、と僕は思います。
もっと、萌えで割り切っちゃった方がよかったのかもなぁ。
投稿者 CHEEBOW : 14:45
| [ Novels ]
2005年9月19日
藤谷 治
小学館 (2004/07)
売り上げランキング: 152,304
おすすめ度の平均:
変なタイトルの変な小説
ばななさんも泣いたらしい。。。
「粋」な小説
とにかく不思議な読み心地。
タイトルも不思議。文体も不思議。キャラクターも不思議。
台詞の「」がないというのが、またまた不思議。
普通の小説は飽きたという人、変わった小説を読んでみたい人。
本気でおすすめします。
普通じゃないです。やばいです。
投稿者 CHEEBOW : 21:21
| [ Novels ]
2005年7月24日
森 博嗣
光文社 (2004/10/20)
売り上げランキング: 61,376
おすすめ度の平均:
つぼでした。
正体不明。目的不可解。
彼らはなぜ、「微妙な迷惑」にエネルギーを注ぐのか!?
犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体〈ZOKU〉と、彼らの悪行を阻止しようとする科学技術禁欲研究所〈TAI〉。その秘密基地は真っ黒なジェット機と真っ白な機関車!
平穏な日常の裏側では、やられた者が気づかないほどささやかな迷惑行為をめぐって、悪と正義(?)の暗闘が、今日も続いていた!
これはなんだ? SFかミステリか?
ジャンルを決めるのが難しい。
でも、どんな小説かって言ったら「タイム・ボカン」シリーズみたいな小説。
って感じだろうか。
子供のような大人が繰り広げる、ばかばかしくも楽しいお話。
こういう小説は読む人を選びそうな気もするけど、でも、僕はなかなか楽しめた。
投稿者 CHEEBOW : 10:55
| [ Novels ]
あさの あつこ
角川書店 (2003/12)
売り上げランキング: 1,227
おすすめ度の平均:
拝啓、大人たちへ。 本書で心の洗濯を
野球小説を期待する人は読まないほうがいい
もったいない!
そうだ、本気になれよ。関係ないこと全部すてて、おれの球だけを見ろよ。
中学入学を目前に控えた春休み、父の転勤で岡山の県境の街に引っ越してきた巧。ピッチャーとしての自分の才能を信じ、ストイックなまでにセルフトレーニングに励む巧の前に同級生の豪が現れ、バッテリーを組むが…。
正直、児童文学というか、そのレーベルに属する作品、作家というのがあまり得意ではないのです。
ひらがなの多さ、ルビの多さとかの見た目もあるし、その語り口もある。
あと、「児童文学だから、こんなもんでいいや」という作品が多いのも僕を児童文学から遠ざけた理由のひとつ。
しかし、最近、やたら児童文学が評価されている。
特に、この「バッテリー」。
児童文学で、野球小説で、友情モノらしい。どう考えたって陳腐だろう。
なのに、普通の書店に平積み。
……ふむ。
これは、きっと何かあるに違いない。
薄いし、さくっととりあえず1巻だけ読んでみてつまらなければ、それで終了ってことで。
なんて、思って読み始めたらこれが面白いのなんの。
キャラクタ、物語、設定、どれも、きちんとしていて、大人が読んだってそりゃ面白いだろうよ。
ごめん。僕が読まず嫌いだった。
本嫌いの子供や、大人にもおすすめします。
ほんとに面白いし、小説の美味しさを十分に摂取できます。
夏休みに、読め。
投稿者 CHEEBOW : 10:46
| [ Novels ]
松岡 圭祐
小学館 (2004/03)
売り上げランキング: 20,401
おすすめ度の平均:
面白いです
各作品のキャラクターが総登場
読んだ後、爽快!!
千里眼シリーズ。
「マジシャン」里美沙希と、「千里眼」の岬美由紀、「催眠」の嵯峨敏也の競演。
相変わらずぐいぐいと読んだ。
エンターテイメントの教科書のような作品。ハリウッド映画とか好きな人なら楽しめるはず。
ただ、今回の作品に関しては、ミステリ味が薄くて残念。
今までこのシリーズでは、ミステリ要素が上手に使われていて、それは、伏線、意外性、トリックとかそういうものなんだけど、それが、今回は、かなり薄い。
普通のミステリ作品にも劣らないこれらのギミックが、僕をひきつけていたので、今回はちょっと残念。
でも、このシリーズはまだまだ続いているので、次回は! と期待を持ってみます。
投稿者 CHEEBOW : 10:40
| [ Novels ]
2005年7月18日
川上 亮
角川書店 (2002/12)
売り上げランキング: 229,628
おすすめ度の平均:
いいんじゃないですか?
既に古い
裏切りの連続
出会い系サイトでモテモテ男=「ネットハンサム」を目指す春口しげるは、彼女いない歴22年のオタク。やがてふたりのメル友と親密さを増していき幸せの絶頂を迎えるが、その先には阿鼻叫喚の地獄が待ち構えていた…。
というわけで、「出会い系」を扱った小説というだけで食傷気味という感じもしますが、この小説、考えうる限りのネットを小説で扱う時のネタ(まだるっこしい言い方……)が満載で、さくさくっと楽しめました。
意外性は、わりと予定調和ではありますが、でも、キャラクタがみんな濃くて面白い。
ドタバタもあり、マンガみたいに楽しめると思います。
ただ、もうすこし、ストレートでも良かったかなーという気もします。
ネタ盛り込みすぎかも。
投稿者 CHEEBOW : 14:13
| [ Novels ]
2005年7月11日
森 博嗣
幻冬舎 (2004/12)
売り上げランキング: 90,883
おすすめ度の平均:
本格ミステリーを期待しないで下さいね
すまこさん最高!
ミステリではありません。
でも、森ミステリィなんじゃないかなと思います。
のんびりと一編づつ読みたい、そんな小説です。
小説作法として読むのも面白いかも。
投稿者 CHEEBOW : 23:04
| [ Novels ]
三崎 亜記
集英社 (2004/12)
売り上げランキング: 572
おすすめ度の平均:
リアリティのない戦争は、結果的に最後までリアリティがなく
スモール村上春樹さんって感じですっ
私には消化不良
静かにそれはやってくる。
気づかないうちにそれはやってくるのです。
いつの間にか自分が戦争の真っ只中にいるという、その感じ。
それは、恐怖でもなく、悲しみでもなく、ただの違和感なのかもしれない。
この小説で書かれている戦争はだからこそとてもリアルなのです。
頭で考える戦争ではなく、いつの間にか巻き込まれている戦争ってのは、こういうものなのかもしれない。
限りなく、静かで、透明で、切ない、今までにない戦争小説です。
読まなくちゃ損だ。
これは、数年に一度出るかどうかの傑作なのだから。
投稿者 CHEEBOW : 22:59
| [ Novels ]
2005年4月 4日
桑島 由一
メディアファクトリー (2004/06)
売り上げランキング: 8,771
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均:
今後に期待
心温まる日記…かな?
ありきたりな展開
僕は、どうも、萌えってのが良くわからない。
自分でお話考えるときも、キャラにはあんまり愛着がなかったりするので……。
でも、このままじゃいかんでしょう!
ということで、こういう小説を読んでみました。
あと、この小説、タイトルにむちゃくちゃ惹かれました。
元アイドルマニアとしては……ねぇ。(笑)
で、この小説。
面白かったです。
ぶっとんだ設定も、萌えのために奉仕する物語も。
こういうの読みなれた人だと、そうでもないのかもしれないけど、非常に軽快だったし、くすぐりも楽しめました。
結構、おすすめなのではないかと、思います。
気楽に、さくっと、読めるってのは、エンタテイメントとして大切なことだと思うし。
投稿者 CHEEBOW : 23:45
| [ Novels ]