2003年06月09日

読書日記

怪人21世紀中野ブロードウェイ探偵 ユウ&AI 渡辺 浩弐 講談社ノベルス

近未来ハッカーもの。
すらすらと読めることは読めるのだけれど……。

後に、何も残らない。
散りばめられたガジェットもなんだかわざとらしいし、サブカルに関する記述もマニアックなんだか、素人っぽいんだかわからなくて、おじさんが一生懸命調べて自慢げに若い人に語っているみたい。
渡辺 浩弐って、そういうものを描写するのに長けている人だと思っていただけに、ちょっと残念。
なにか狙いもあったんだろうけど、今回は外しているとしか思えない。
キャラクターや、ストーリーも説得力がなく、書き込みも足りず、後で記憶に残らない。
説明に頼って、描写に手を抜いているような印象もあるし。

うーん、今回は辛口。
ちょっと残念でした。

Posted by CHEEBOW at 2003年06月09日 22:09 | TrackBack
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