2003年08月25日

読書日記

名探偵はもういない 霧舎巧 原書房

とても、正しい本格ミステリ。
謎の組み合わせ方と、ロジックの持っていき方が、なんともクイーン的。

真相が明らかになった時に分かる、「物語」の真相も、せつなくて嫌いじゃない。
だけど、なんだか、乗り切れなかった。
これは、たぶん、僕のせいだな。
昔ほど、「本格」が楽しめなくなってきているみたい。
奇妙な館も、周到なトリックも、なんだか素直に喜べない。
伏線と、意外な真相だけで十分なのかも。
そんなわけで、本格よりもサスペンスなんかの方が楽しいなぁ、と思う今日この頃。

Posted by CHEEBOW at 2003年08月25日 00:10 | TrackBack
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