2003年08月31日

読書日記

奥様はネットワーカ 森博嗣 メディアファクトリー

ノンシリーズの長編。
くるくると入れ替わる視点と、ポエティックな章の挿入で独特の雰囲気。
イラストも、いい感じ。

だけど、ミステリ的には、ちょっと弱いかも。
叙述の不自然さから、仕掛けは割と早いうちに分かってしまうし、仕掛けがわかると、その後の展開も想像できてしまう。
雰囲気とかは、いい感じなのだけど、ちょっと残念。
ただ、随所に挿入される詩的な描写について、その意味を考えたり、叙述のトリックを成立させる叙述の妙を再読して味わうのは楽しいかも。
トリックがシンプルなだけ、再読には耐えられそうな感じ。

Posted by CHEEBOW at 2003年08月31日 11:48 | TrackBack
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