2004年06月02日

観劇日記

5月9日シベリア少女鉄道の「天までとどけ」を観に行く。
最近、お気に入りの「シベ少」の最新作。
激しく期待は高まるのだった。

で、その期待は裏切られなかった!
もう、公演も終わったので、ねたばれしちゃいますが……。

体操の選手たちの物語。どこまでも上を望む者、楽しむだけでいいという者。若者たちが体操の大会で技を競い合う。
と言ったって、競うおうにも、なにぶん狭い劇場。ほんとに体操なんて出来るわけがない。
で、芝居的にはそれを、ダンボールで作った箱に、選手の写真のはってあるオブジェをステージ上で転がしたり、飛ばしたり、回したりすることで表現したわけです。
うーん! 安い!
ダンボールの形は、凸型だったり、正方形だったり、クランク型だったり。そんな箱がステージを舞う!
しかし、そこからが、シベリア少女鉄道の本領発揮だ!


前回の「ウォッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」はDDRへと芝居は繋がっていったのですが、今回はテトリス!
そう、テトリスなのです!
上を目指したくても、上を目指しちゃいけないんだ! だって、そういうゲームだから!
というわけで、すべての伏線と、ダンボールの箱は、テトリスへ一直線。
体操のシーンで出てきた箱が、ステージの前にどんどん積み上げられる。役者は黒子の遺書を着て、新たに出てきたダンボールの張りぼて人形の影で演技を続ける。
「資格が欲しいんだ!」と叫ぶ登場人物! しかし、残念! 「四角」は落ちてはこないんだ!
「俺は、上を目指したいんだ!」と叫ぶ主人公に「これは、そういうゲームじゃないの!」という突っ込み。上を目指すだけじゃなく、体操そのものを楽しめ! と言う台詞にも聞こえるが、違うんだ! これはほんとに「そういうゲーム」じゃないんだ!
と言うわけで、ダブルミーニングの連続技を繰り広げながら、芝居は終幕へと。
もう、目くるめく快感。
世界が変わる。
ってか、ゲームになっちゃう!
この、酩酊感は他の芝居では絶対に味わえない。

いやー、ほんと面白かった!
次回も絶対観に行く!

Posted by CHEEBOW at 2004年06月02日 00:33 | TrackBack
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