2004年08月13日

読書日記

神の手
望月 諒子

おすすめ平均
先が見えない迷宮のような、

Amazonで詳しく見る408747691X

まるで、霧の中を歩いているような気分になる。
いったい、この物語はどこに行こうとしているのか、それがなかなか分からない。
そもそも、ミステリなのか、ホラーなのか、それさえも曖昧だ。

物語的には、悪くないと思う。仕掛けも嫌いじゃない。

ただ、文章がちょっとどうかなぁ、と思った。
視点の乱れが多くて、とまどったし、作中に出てくる天才作家がそれほど天才には見えなかった。少なくとも、彼女が書いたとされる文章はそれほど鬼気迫るものではなかった。
結局、いい素材を、うまくさばききれていないんじゃないかなぁ。
でも、これがデビュー作ってことだし、今後に期待しますー。

Posted by CHEEBOW at 2004年08月13日 10:10 | TrackBack
コメント
この記事へコメントする