ゆるやかな時間
刺激を求める読書は楽しいものです。ミステリやSFなどのエンタテイメントから、時代小説などなどわくわく、どきどきの興奮は、小説を読む楽しみでしょう。
しかし、めまぐるしく動いていく日常から、少し離れてゆるやかな、穏やかな時間を小説で感じると言うのはいかがでしょうか?
家でのんびりできる休日などに、日向で、紅茶を片手にする読書は、とても癒されます。
そんな時間にぴったりの小説が、こちらです。
保坂 和志
中央公論新社 (1999/09)
中央公論新社 (1999/09)
おすすめ度の平均: 




この小説では、事件らしい事件は何も起こりません。
ゆるやかな時間の中で、登場人物が生活をし、話し、考えています。
ただ、それだけの小説なのに、ちっとも退屈しないのは、その世界、その小説の中の「日常」が、もしかすると、私たちの求めている、欲しかった「日常」だからなのかもしれません。
続編として、こちらもあります。
保坂 和志
中央公論新社 (2002/04)
売り上げランキング: 69,508
中央公論新社 (2002/04)
売り上げランキング: 69,508
おすすめ度の平均: 



二冊あわせて読むことをおすすめします。
なお、この小説に関する作者のエッセイもありますので、小説読了後に、ぜひ目を通してみてください。
季節の記憶
この本がお口に合うとよいのですが……。