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2005年7月11日

[読]となり町戦争

となり町戦争
となり町戦争
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三崎 亜記
集英社 (2004/12)
売り上げランキング: 572
おすすめ度の平均: 3.27
2 リアリティのない戦争は、結果的に最後までリアリティがなく
4 スモール村上春樹さんって感じですっ
2 私には消化不良

静かにそれはやってくる。
気づかないうちにそれはやってくるのです。

いつの間にか自分が戦争の真っ只中にいるという、その感じ。
それは、恐怖でもなく、悲しみでもなく、ただの違和感なのかもしれない。
この小説で書かれている戦争はだからこそとてもリアルなのです。
頭で考える戦争ではなく、いつの間にか巻き込まれている戦争ってのは、こういうものなのかもしれない。
限りなく、静かで、透明で、切ない、今までにない戦争小説です。

読まなくちゃ損だ。
これは、数年に一度出るかどうかの傑作なのだから。

投稿者 CHEEBOW : 2005年7月11日 22:59 このエントリーを含むはてなブックマーク

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