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2006年6月19日

Podcastをもっと広めるために

先日「Podcast Summit#1」に参加したときに思ったことなんだけど、今さら書いてみる。

このイベントの中で、Podcastをビジネスとして魅力のあるものにするには魅力的なコンテンツを増やさなくちゃいけない、みたいな話が出てた。
で、そのためには、ケータイから投稿できるシステムってのが有力なんじゃないかという案が出た。
たしかに、こうなるとコンテンツの数は増えると思うし、その中から魅力的なコンテンツが出てくることもあるかもしれない。

でも、それだけじゃだめなんじゃないだろうか、と僕は思った。

こういうユーザを増やす的な話で、ケータイってアイテムはとっても分かりやすくて、プレゼンテーションには最適なアイテムなんだと思うけど、でも、Podcastってのは、もっちっと違う責め方をする必要があるんじゃないかと思った。

もともと、Podcastってブログやなんかに比べて技術的な敷居が高い。
マイクとか用意して、音声編集ソフトを用意して、コンテンツを用意して、喋って、mp3なりにエンコードして、って手順は、普通のPCユーザが誰でもできるもんじゃない。
いや、だから、とにかくケータイで喋ったのがコンテンツになったらいいんじゃん? って話もあるんですが、それって、技術的な敷居と同時にできてくるものの、見かけ上のクオリティ自体変わっちゃいません?
BGMも入れられないし(いや、話してる裏で流すとかはあるかもしれないけど(笑))、あとで編集することもできない。曲紹介とか、インタビュー的なコンテンツとかも難しい。
ブログは、ブログツールが出てきたことで、誰でも同じようのクオリティでブログを公開できて、そこで書かれるコンテンツとか書きっぷりで評価されるって風になったと思うんですよ。で、だからこそ、たくさんのブログが書かれ、そこから素晴らしいコンテンツがたくさん出てきた、と。
だから、Podcastでも、誰にでも同じようなクオリティで番組を作れるツールこそが、実は必要なんじゃないかと思ったわけです。
今のところ、一番この手のツールでその理想に近いのは、最近のMacに付属してるiLifeのGarageBandだと思う。
これがあれば、最初からついてるクオリティの高いBGMやジングルを使えるし、とにかく喋ってしまえば、最初から設定されているエフェクトがいい按配に声を聞こえやすくしてくれるし、不要な部分を削除したりの編集も簡単。インタビューのコンテンツも作れるし、曲を流すのもドラッグ&ドロップするだけ。
ただ、惜しいのはこれがMac専用のツールだってこと。
WindowsにもGarageBand的なツールでACIDというツールがあって(というか、こっちの方が元祖)、ACID XPress 5.0っていう、フリー版もあったりするのです。
これをベースにPodcast専用のACIDってのが数千円で手に入れば最高なんじゃないかと思ったわけですよ。
Podcastだから、トラック数は8本もあればいいし、ループを貼り付けたり、mp3を貼り付けられて、声が録音できればいい。それに、BGMとかジングルの音素材をつけて、例えば、2980円とかで売ってたら、これは結構需要があるんじゃないかと思うんですよ。
ACID XMCが、US $39.95なんだから、ありえない価格設定でもないと思うし。
もちろん、無料であればそれに越したことはないけど、この手のツールは初めてって人が大半だと思うので、サポートを考えても有償にしたほうがいいと思う。

ってことを、考えてみた。
Podcastをきちんとはやらせて定着させるには、これがとっても重要じゃないかと思うんだけどどうだろう。

投稿者 CHEEBOW : 2006年6月19日 15:20 このエントリーを含むはてなブックマーク

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