2003年10月26日

読書日記

ネジ式ザゼツキー 島田荘司 講談社ノベルス

御手洗ものの新刊。
堪能しました。

話の流れは、最近の御手洗ものに多い、心の問題を扱う系統。
そこに、本格ミステリらしいロジックや、奇想を織り交ぜながら展開していく。
記憶障害が見せる風景を解き明かしていくくだりは、実はあまり好みではないのだけど(結局、あれが唯一の答えではないと思うので)、そこから現実の事件に迫っていく過程はなかなか楽しい。島田荘司の本領発揮。

……ただ、読み終わって思うのは、犯人がやったことって、あんまし意味が無かったんじゃないだろうかってこと。
あんなに策を弄さなくても、目撃者酔っ払ってるしね。
大体、そのままにしておいた方が、自然だったと思うんだけどなぁ。

Posted by CHEEBOW at 2003年10月26日 11:49 | TrackBack
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