2004年06月02日

観劇日記

僕らは胸の奥のこびとを、つぶさないよう、つぶさないよう、生きているんだ・・・・。
爽やかでせつない、珠玉の台詞たち。

というわけで、5月23日にてのひらのこびとを観に行った。

目的は、裕木奈江。(笑)
実は、僕、彼女の大ファンだったのです。あまりにファンだったもので、同人誌まで作っちゃって、それを彼女の事務所に送ったのがきっかけで、ファンクラブの会報の編集、イラスト描きまでやってしまったりして……。
ここしばらくは、彼女の芝居ってものを観ていなかったのですが、今回、相方がチケットをとってくれたこともあり、行ってみました。

──新学期の始まる春。ある日、紙漉きで有名なとある町の旅館に、高校の英語教師・有紀とそのクラスの男子生徒・三平が転がり込む。教師でありながらその教え子と、教え子でありながらその生徒と恋に落ちた二人であった。その関係はやがて周知のこととなり、その日二人は別れを誓わされるはずだった。
いつも外に対して構えていた二人だったが、ようやくお互いを見つめ合い始める。やがて二人は欠けていた言葉を見つけ出すのだった。
そこへ同僚教師・石田が現れる。わずかな手掛かりを頼りにその旅館を探し当てたのだ。石田は二人の関係よりも、それぞれの生き方をなじる。人は独りぼっちだ、だが、それでも生きていこうとする。石田のそんな言葉は、さらに二人を追いつめていく・・・・。

あらすじはこんな感じ。
有紀と三平の心の葛藤を、静かに描いていきます。
しかし、その「愛」は少しづつ壊れていきます。
そして、とても痛くて苦しくて救いようのない結末……。
最後のどしゃぶりの雨のシーンで、僕まで苦しくなりました。
演出が僕の苦手なタイプのものではあったのですが(抽象的で、ポエムっぽい独白が途中に入ったりとか……)。

Posted by CHEEBOW at 2004年06月02日 17:03 | TrackBack
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