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2005年7月24日

[読]バッテリー

バッテリー
バッテリー
posted with amazlet at 05.07.24
あさの あつこ
角川書店 (2003/12)
売り上げランキング: 1,227
おすすめ度の平均: 4.53
4 拝啓、大人たちへ。 本書で心の洗濯を
5 野球小説を期待する人は読まないほうがいい
5 もったいない!

そうだ、本気になれよ。関係ないこと全部すてて、おれの球だけを見ろよ。

中学入学を目前に控えた春休み、父の転勤で岡山の県境の街に引っ越してきた巧。ピッチャーとしての自分の才能を信じ、ストイックなまでにセルフトレーニングに励む巧の前に同級生の豪が現れ、バッテリーを組むが…。


正直、児童文学というか、そのレーベルに属する作品、作家というのがあまり得意ではないのです。
ひらがなの多さ、ルビの多さとかの見た目もあるし、その語り口もある。
あと、「児童文学だから、こんなもんでいいや」という作品が多いのも僕を児童文学から遠ざけた理由のひとつ。

しかし、最近、やたら児童文学が評価されている。
特に、この「バッテリー」。
児童文学で、野球小説で、友情モノらしい。どう考えたって陳腐だろう。
なのに、普通の書店に平積み。
……ふむ。
これは、きっと何かあるに違いない。
薄いし、さくっととりあえず1巻だけ読んでみてつまらなければ、それで終了ってことで。

なんて、思って読み始めたらこれが面白いのなんの。
キャラクタ、物語、設定、どれも、きちんとしていて、大人が読んだってそりゃ面白いだろうよ。
ごめん。僕が読まず嫌いだった。

本嫌いの子供や、大人にもおすすめします。
ほんとに面白いし、小説の美味しさを十分に摂取できます。
夏休みに、読め。

投稿者 CHEEBOW : 2005年7月24日 10:46 このエントリーを含むはてなブックマーク

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