勉強会のその先
僕も、何度か参加しているんだけど、この個人が自主的に行う勉強会ってのが最近とっても増えてきてます。
これって、素晴らしいことだし、これに参加する人たちの多さを見ても、みんなとっても勉強熱心で感心します。
僕が二十代のころって、企業がやるセミナーくらいで、自発的な勉強会ってあまりなかったから(ほんとはあったのかもしれないけど、その情報を入手することが難しかった)、自分のお小遣いで本を買って勉強するしかなかった。分からないところがあっても、ネットで検索なんてできないから、詳しい人を探して質問するとか、もっと分かりやすい本を求めて読むとかしかなかった。
でも、今は、自発的な勉強会がたくさんあって、しかもほぼ無料で参加できて、その情報もネットで簡単に入手できる。ほんと、良いなーと思います。
今、勉強会って無償のもの有償のもの含めて、毎週のように開催されていて、プログラミングの話題に関しても、PHPからRubyから、Python、Perl、JavaScriptなどなどなどなどさまざまなものがあります。
勉強会って、単純にスピーカのプレゼンも楽しいし、同じものに興味を持つ人と交流できる場としても楽しめて、結構クセになります。
今日はPHP、明日はJavaScriptみたいな感じに、手当たり次第に行ってみたくなる誘惑に駆られます。一時期の僕がそうでした。
ブログでしかしらなかったすごいハッカーの話が聞けて、直接話もできたりして。その後の懇親会なんて、まるで夢のようでした。
けど、ある日、ふと気づきました。
勉強会に行くだけで、なんかやった気になって、満足している自分。
結局、勉強会に参加しても、熱気やモチベーションだけが上がって、それで終わっちゃってる自分。
そうなんです。
勉強会って、本来、自分を高めて技術力を向上させたり、知識を高めたりするものであるはずなのに、その場の雰囲気だけを楽しんじゃって、そこで止まっちゃってたのです。
楽しいから、あれもこれもに手を出して、結局、満足感と熱気だけが残った。
もちろん、僕がその先にいけなかっただけであって、誰しもが僕みたいなわけじゃないけれど、そういう人って他にもいるんじゃないかと思う。
実際、ブログとか見ると、いろいろ勉強することができる、楽しめる、その環境を簡単に手に入れられる、だけど、それだからこその悩みも出てきてる。
あ、いや、勉強会が多いのが悪いとかそういうことじゃないですよ。
あれもこれもの興味を吸収してくれる場所があれば、そこに行きたくなるし、それが楽しければまた行きたいと思います。
もし、僕が二十代だったら、たくさんの勉強会に参加して、いろんな人と会って、すごい人にもたくさん会って、すごい人に会ったことで、すごい人を身近に感じてプレッシャーを感じで、何から手をつけて分からなくなって、たぶん、そこで、悩んでたと思います。
ほんとは、そのすごい人は、いきなりすごくなったわけじゃなくて、少しづつすごくなってるはずなのにね(もちろん、ほんとの意味での天才は除きます)。
結局勉強したあと、どうするかってのが重要なんじゃないかなと思います。
……自分のことは棚に上げますが(笑)
勉強したことで終わりじゃなくて、それを元に例えば何かを作ったり、なにかを考えたりそれが重要なんじゃないかと思うのです。
勉強したら、なんでもいいから形にしてみる。
一番いいのは、次の勉強会で自分がプレゼンしてみるとか、ソフトウェアの開発者なら、なんかツール作ってみるとか。
大きな目標じゃなくてもいいと思うし、出来が悪くてもいいと思う。
とにかく、何かひとつづつ「あしあと」を残すことが大切なんじゃないかな。
勉強は目的じゃなくて、目的にたどり着くまでの手段なので。
と、自分への戒めも含めて書いてみました。
#あ、念のため勉強会自体を否定する気はまったくありません。というか、むしろ、僕もやってみたい勉強会とかあるくらいなので。
投稿者 CHEEBOW : 2007年11月 7日 13:42
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