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2010年5月30日

「文才がなくても書ける小説講座 」読んだ

文才がなくても書ける小説講座 (ソフトバンク新書)
鈴木 信一
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 40457
おすすめ度の平均: 4.0
4 「書くこと」への扉
5 そうだ、そうだと頷きながら読んだ!
5 小説を大げさに考えさせているものなにか。
3 まずは書いてみよう
3 とにかく書け

僕は、小説の書き方とか漫画の描き方とかが書かれた本を読むのが好きです。
小説も漫画もいくつも書いているけど、それでも、この手の本には惹かれてしまう。
書く(描く)という行為をシステマティックに考えるのが好きだからかもしれない。
「作るための方法」に興味があるのですね。

で、この本、その意味でものすごくシステマティックだったのです。

書くということは、不足を埋める行為であると著者は言っています。
最初の一行をまず書く、その一行では不足していることを補足する。そして出てきた不足をまた補う。こうして文章は綴られていきます。
当然と言えば、当然のことを、この本では明確にしていきます。
これが、非常に面白い。

僕は、本を読むのは大好きな子供だったけど、国語教育で書かされる文章が本当に苦手で、読書感想文を書くのは悪夢のような時間でした。
それが、ある日、自分で小説を書き出し、平気で原稿用紙数十枚も書けるようになりました。
そして、今では十数冊の技術書の著書もありますし、ケータイ用のコンテンツとして小説を提供したりしています。

もともと書ける人間ではなかったのに、いつの間にか書けるようになったのです。

理由は簡単で、最初の一行を「書いてしまった」からです。
で、2行目を書き、3行目を書き、最初の作品を完成させ、2作目、3作目を書いていきました。
その繰り返しが、今まで書いてきた作品になりました。

書けるから書いたのではなくて、書いたから書けるようになった、のです。

この本に「書きたいという人に限って、その人はきっと書かない人である場合が多いからです」という文章があります。
これは、文章に限らず、何かをやりたいと言う人に限って、なにもしないことが多いと言うのが僕の実感です。
やりたいなら、まず最初の1行を書くべきです。最初の1コマを描くべきです。最初の1音を鳴らすべきだし、最初のコードを書くべきです。
すべては、そこから始まるのだと思います。

この本は、その最初の一歩を踏み出すための背中を押してくれます。
ぜひ、踏み出しちゃってください。

投稿者 CHEEBOW : 2010年5月30日 22:25 このエントリーを含むはてなブックマーク

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