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2012年9月 3日

Twitの開発を終了します

2007年4月から公開しているTwitter用Windowsクライアント「Twit」ですが、現在公開しているバージョン3.90をもちまして、開発終了とすることにしました。

3.90を公開したのが、2011年6月ですから、もう1年以上バージョンアップをしていません。そして、その前のバージョン3.88は、2010年7月に公開ですから、もう、これは、開発が止まっていると言ってもおかしくない状態ではありました。
まだ使ってくれているユーザさんもいますし、Twitterの仕様変更の際にはなんとか使えるようにして急場をしのいできましたが、以前のように活発に機能を追加したりするような開発はもう行えそうにありません。

もともと、日本語が使えるWindows用のクライアントソフトがなかったので作り始めたものでした。
その後クライアントがたくさん開発されて選択することができるようになるまでは、Twitくらいしか選択肢がなく、さまざまな要望に応えるべく、活発に開発を続けてきました。
今は、たくさんのクライアントがあり、選ぶのに困るくらいの状況です。

そもそも、Twitter自体が今のように巨大なサービス(というか、インフラ?)になるなんて、2007年の僕は想像もしていなくて、とりあえず開発はしてみたけど、そんなに長く使うもんじゃないでしょ、と思っていたのです。
手持ちのライブラリを使ってお手軽にその当時使い慣れていたDelphiでちょちょいと2日くらいで作ったのが最初のバージョンでした。

Twitterの不便を解消しつつ、あらたなTwitterの楽しみ方を提案してきました。
返信を簡単にできるようにするとか、発言をタブで切り分けるとか、選択した発言によってリストの色が変わって「会話」が見えやすくなるとか。
今では、当たり前のことが当時はできなかったんですね。

しかし、時代は変わりました。あれから、5年です。
さすがに設計も古いですし、リストやユーザストリーミングにも対応できていません。
そして、僕の状況も変わりました。
平日は、iPhoneやAndroidのアプリ開発を行い、週末はアイドルや同人の歌い手さんに提供する楽曲を作り続けています。
趣味の開発にさける時間も、かなり少なくなりました。

もちろん、モチベーションもあの頃のままではありません。
自分が作らなくても、すでにきちんとしたものがあります。
それに、Twitterも変わりました。

Twitter、開発者向けガイドラインとAPI変更について説明 ユーザー数制限など厳しい内容 - ITmedia ニュース

Twitの歴史は、Twitterの不具合と、度重なる仕様変更との戦いの歴史ではあったのですが、それでも、Twitter社と僕ら開発者は手を取り合って進んできました。
でも、もう、あの頃の関係のままでは進んでいけない時期なんでしょう。

まだ、愛用してくださっている方もいると思うので、当面アーカイブは置いたままにしようと思いますが、新しいバージョンを公開することはもうないと思います。
今後Twitterの仕様変更により、ある日Twitが使えなくなることもあると思います。
できるだけ、早めに他のクライアントアプリへ移行されることをお願いします。
個人的には、

国産Twitterクライアント「Janetter」

「Janetter」がお勧めです。

今までTwitを使ってくださってありがとうございました。
少しでも、あなたのTwitterライフが楽しいものになってくれていたらうれしいです。

長い間応援ありがとうございました!
CHEEBOW先生の次回作にご期待ください!

【追記】Twitのソースコードを公開する予定はありません。というか、そもそも開発環境を構築することが僕以外の人にはできないと思います。再配布不可のライブラリとか使っているので。

投稿者 CHEEBOW : 2012年9月 3日 10:46 このエントリーを含むはてなブックマーク

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