■ヒビノアワ■

読書日記

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去年が葉桜の季節に君を想うということなら、今年はこれなんだそうだ。

でも、正直これは僕はあまり驚かなかった。
確かに良く出来ているし、その仕掛けも僕の好きなタイプだ。
ただ、小説があまりにも普通の恋愛小説過ぎた。
この物語で、叙述をしかけるなら、おそらくこのあたりかな、ってのはすぐに見当がついた。
で、見当がついちゃうと、伏線は張られるたびに引っかかってしまうわけで、なるほどなー、うまいなーとは思うものの、最後の驚きにはつながらなかった。
やっぱ、この手はいっこ仕掛けを用意したら、もういっこダミーの仕掛けを用意しないといけないのかも。
これがうまいのが森博嗣で、彼の叙述トリックは確実に僕はだまされます。

Posted by CHEEBOW at 2004年08月13日 11:06 | TrackBack